邪な工夫 → 誰も得をしない結果に?

14/11/01

最初は良かったものの、習慣化してくると、誰も彼もが真似をして、結局だれの得にもならない。


そういったものは、農業だけではなく、様々な分野で見られるハズ。。。







830501 福岡『自然農法わら一本の革命』
www.amazon.co.jp/%E8%87%AA%E7%84%B6%E8%BE%B2%E6%B3%95%E3%82%8F%E3%82%89%E4%B8%80%E6%9C%AC%E3%81%AE%E9%9D%A9%E5%91%BD-1983%E5%B9%B4-%E7%A6%8F%E5%B2%A1-%E6%AD%A3%E4%BF%A1/dp/B000J7E52I/ref=sr_1_6?ie=UTF8&qid=1396098230&sr=8-6&keywords=%E8%97%81%E4%B8%80%E6%9C%AC%E3%81%AE%E9%9D%A9%E5%91%BD

 しかし、確かに、一つの組合、一軒の農家がですね、新しい手段をとれば、やっぱり、その年には、その工夫をしただけ、儲けが多くなる。ところが、二年目になってみると、ほかの共選や農協だって黙って見ているわけではなく、すぐそれをまねてやりだす。それで、二、三年すると、全国の果物に、ワックス処理がとられるようになる。そうなると、ワックス処理をしていないのは安くなるが、ワックス処理をしているからといって、高く売れるわけでもない。結局、数年たってみると、ワックス処理をしたから、値売りができたという現象はなくなってしまって、結局残るのは、ワックス処理をしなければいけないという、農家の労力、資材の負担だけというかっこうになってくる。
 で、結局それが、消費者にとってはむしろ、害になる。新鮮でもないものが、新鮮そうな見せかけだけで売られる。で、こういうものは、もちろん、鮮度も落ちているから、ビタミンが破壊されて、随分なくなっていますし、味も落ちてしまっている。
104-105


 あらゆる農協団体、あるいは共選組織でもですね、こういう無駄なことを強行するために統合されて拡大されてきた。それを近代化のように思ってきた。そして、大量生産して、流通機構に乗せる。大量を、大きな市場に運んで、大きなところで大衆に売りわたせば、生産者も合理化されて分業的になってくるから、安く生産できるし、消費者も安いものが食べられるように思う。これが、大量流通機構の最初のうたい文句であって、そういうことはいかにもできそうに見え、うまい話に見える。
 ところが、事実は反対になってくる。大量に作れば作るほど、実は、生産者は泣かされるかっこうになるし、消費者は高いものを、しかも価値のないものを食べる結果になっていく。本物は食えなくなって、にせ者を食わされるという結果になってくるんですが、そこの理屈がわからない。ただ流通機構の改革という観点だけから見ても、本物が流通しなくなって、生産者も消費者も、どちらも苦労する結果におちいり、流通機構の改革の根本的原点というものを見失っている。枝葉だけの改革をやっているうちに、根が枯れてしまっているわけです。一言でいえば、美しい、うまい、大きい方がよいというような価値観の逆転がないかぎり、根本的解決はできないということです。
106

Read more...